Lステップのシナリオ配信どう作る？個人事業主がLINE公式運用を成功させる6つのポイントとは

• Lステップのシナリオ配信のヒントがわかる
• LINE公式を使ったマーケティングの方法がわかる
• 個人事業主の売上アップにつなげられる

LINE公式のビジネス活用をさらに一歩進めたいと考えている起業家にとって「Lステップのシナリオ配信」は非常に強力なマーケティングツールです。

けれども、ただシナリオ配信を設定するだけでは、期待する成果を上げることは難しいもの。どうすれば効果的な配信ができるのでしょうか。

そこで本コラムでは、Lステップを使って具体的に成果を上げたシナリオ配信のポイントを徹底解説します！実際の成功例をポイント別に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Lステップのシナリオ配信とは

はじめに、Lステップのシナリオ配信について、理解を深めておきましょう。

Lステップのシナリオ配信とは、あらかじめ設定しておいた複数のメッセージを、決められた順序とタイミングで自動的に送信できる機能のこと。LINE公式アカウントの「ステップ配信」と似ていますが、Lステップでは、より柔軟な対応が可能です。

たとえば、メッセージを1番から4番まで順に送信する設定をしている場合、Lステップではユーザーがどのタイミングで友だち登録をしても、必ず1番目のメッセージから順番に配信できます。

この機能によって、ユーザーが突然途中のメッセージを受け取って混乱することがなく、どのタイミングからであっても円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。

また、Lステップのシナリオ配信では、ユーザーの行動や登録時の情報をもとに細かく分岐を設定でき、よりパーソナライズされたメッセージの配信が可能です。

たとえば、アンケートを活用してユーザーの属性に基づいたシナリオに誘導できれば、効果的なマーケティングが実現します。

Lステップのシナリオ配信を始める際は、LINE公式アカウントと合わせて両方の契約が必要なので、費用負担に迷いを感じる方が多いかもしれません。

しかし、Lステップで見込み度の高いユーザーに効率的な配信が可能なので、LINE公式アカウント単体よりも断然に効果が見込めるといえるでしょう。

Lステップのシナリオ配信でできること

Lステップのシナリオ配信では、次のことができるようになります。

流入元に応じたメッセージを配信できる

Lステップでは、流入元に応じたメッセージを自動的に配信できます。流入元とは、ユーザーがどの経路からLINEに登録したのかを指し、たとえばYouTube、X、Instagram、公式サイトのブログ、広告などの異なるチャネルが挙げられるでしょう。

各流入元でのユーザーの期待やニーズは異なるため、流入経路に応じてメッセージ内容を変えると効果的です。

たとえば、YouTubeから登録したユーザーには動画でサービスを知ってもらったことを踏まえたメッセージを、Instagram経由のユーザーには短いテキストでアピールしたことを考慮した内容を送るといいかもしれません。

また、どの経路からの登録が高いコンバージョンにつながっているかの分析にも役立つのが、この機能の魅力でしょう。

ユーザーの反応によってメッセージを分岐できる

Lステップの機能には「タグ」という便利なものがあり、あらかじめ分岐条件に設定することで「配信の分岐」が可能になります。

これにより、単なるメッセージ送信ではなく、ユーザーの属性や興味に基づいて配信を自由自在に分けられるのです。

配信の分岐？といっても、ちょっと分かりづらいですよね。
なので、以下をイメージをしていただくといいかもしれません。

上記を見てお気づきかと思いますが、Lステップには「流入経路分析」というめちゃくちゃ便利な機能（プロプランの場合に利用可）があります。

どの経路からユーザー登録してくれたかは興味ありますし、今後の戦略にも役立つ情報ですよね。たとえば、YouTubeからの登録者にはシナリオA、公式ブログ経由の登録者にはシナリオB、といった感じで、自動で振り分けてくれます。

加えて、シナリオ配信の冒頭で回答フォームを設けることで、Yes、Noに基づいたタグ付けが自動で行われ、簡単にユーザーを分類できます。

「細かいセグメント配信を可能にしたい！」という方は、もってこいの機能でしょう。

テキスト！画像！動画！バラエティに富んだ配信ができる

Lステップでは、テキストメッセージに加えて、動画や画像、アンケートなど、バラエティに富んだ形式で配信できます。

この機能の豊富さは、友達追加してくれたユーザーにとっても配信する側にとっても、非常にありがたい存在なのです。

たとえば友だち追加直後に、いきなり超大作90分のセミナー動画を視聴してもらうのは、少々ハードルが高いかもしれません。長編小説ばりのテキストも同じことがいえるでしょう。

なので、最初は画像と簡単に答えられるアンケート形式で、ユーザーと距離感を縮めていくと、離脱されずに見てもらえる可能性が高まります。

また、一定の興味を示したユーザーには、1時間程度の動画を視聴してもらうことで、さらなる関心を引き出し、深い理解と熱意を持ってもらえるようになるでしょう。

先ほどもお伝えしましたが、Lステップではアンケート結果に基づいて自動でシナリオを分岐させられるため、属性や興味に合った適切なメッセージを容易に配信できます。

Lステップでは、あらゆる配信形式を組み合わせることで、ユーザーの反応を引き出しやすくなります。あなたのファンをつくる良きステップとしても活用してみてください。

グレードを上げればリッチメニューを自由に切り替えられる

Lステップのスタンダードプラン以上では、リッチメニューを自動で切り替える機能を活用できます。リッチメニューとは、LINE公式のトーク画面を開いたときに下の方にスゥーっと現れるアレです。

そのリッチメニューですが、なんと配信の内容や、ここぞというタイミングで自由自在に目立たせたいものを切り替えられるのです。

たとえば、5日目のシナリオ配信がセールスの内容であれば、同時にリッチメニューを商品訴求用に切り替えると、ユーザーの反応率にも変化が現れやすくなります。

また、全てのシナリオが配信されたユーザーには、特典やギフトを告知するリッチメニューに変更したり、通常メニューに戻したりと、状況に応じて自由自在にメニューを調整することが可能です。

この機能は、シナリオの進行に合わせて積極的に打ち出したい内容がある場合に、非常に有効でしょう。

Lステップシナリオ配信をはじめる際に決めておくこと

Lステップのシナリオ配信は、ただやみくもに実施しても効果は得られません。

必ず、以下の項目を決めておいてください。

ユーザーの悩みを書き出す

はじめに、ユーザーの悩みを書き出しましょう。

悩みをイメージできていなければ、今から作るシナリオ配信が誰の役に立つのかゴールが見えません。

ユーザーの悩みは、主に以下のように分類されるといわれいます。

上記は、人間の根源的欲求に該当するものです。

つまり、悩みの逆を考えると、どんなサービスを提供すればいいのかイメージが湧いてきますよね。顧客分析で、ペルソナの悩みと理想を出しておくと、サービスの訴求方法が効率的に作れるでしょう。

ユーザーの属性を予想する

ユーザーの属性も予想しておきましょう。

たとえば、あなたが起業ノウハウをサービスとしてシナリオ配信をはじめるとします。

ただ、起業ノウハウといっても、コンサルタントに求める要件はさまざま。もっと細かく噛み砕く必要があります。

たとえば、以下のとおり。

上記3パターンでも、あなたに求めるものは違います。なので、誰にスポットを当てて配信してくのか、細分化しておくといいでしょう。

ペルソナやターゲット設定の方法は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

SNSマーケティングはターゲット設定が最重要！抑えるべき項目と成功事例を紹介

Lステップシナリオ配信を成功させる6つのポイント

Lステップのシナリオ配信を始める際は、全体構成から組み立ててみましょう。
当スクールがおすすめする配信ポイントは、以下の6つです。

最初のあいさつ文章で心をわしづかみ

Lステップシナリオ配信では、最初のあいさつが肝心です。
あいさつ文章を適当に設定している人は、思った以上に多いでしょう。

「え？自動であいさつ文章作られるから、それでいいんじゃないの？」
と思われた方、この場で変更する価値ありです。

丁寧なあいさつ文章を作るだけで、ブロック率が減り、開封率もアップします！

あいさつ文章を作るポイントは「登録した人にしか得られないベネフィットを提示する」です。

たとえば、以下のようなベネフィットです。

上記のような「限定」の配信があると、ユーザーの心理はどうなるでしょうか？お得感が高まって、気になりますよね！ブロックせずに待ってみようと思いますよね。

このような感じで「LINE公式に登録しないと得られないもの」をちゃんと伝えてみてください。

ノウハウの提供（一部のみ）

Lステップ配信では、ノウハウの紹介も実施していきましょう。
最近は、起業サポートや集客コンサルなど、教える系やサポート系で起業する方が増えていますよね。

こうしたビジネスの場合、Lステップのシナリオ配信はとっても有効です。

ノウハウを提供する際は、抽象的すぎても具体的すぎてもいけません。
全体の1,2割を目安に留めておくのが理想です。

たとえば「SNS集客で重要な要素を受け取ったユーザーが、最初の段階は一人でできるけれど、最終目標に到達するには個別で相談が必要」というレベルです。

従って、万人に共通するけれどパーソナライズに対応する一歩手前といった感じであれば、シナリオ配信でどんどん届けていきましょう。

無料プレゼントの実施

無料プレゼントの実施も、Lステップのシナリオ配信でぜひ実施したいポイントです。

無料プレゼントは、見込み客を獲得する際のフックとしても非常に有効であり、ユーザーをアクションに導くきっかけになります。

たとえば、友だち登録をしたユーザーに対して「今だけ無料プレゼント！」といった特典を提供することで、メッセージの開封率や次のアクション（購買や登録）の促進が期待できるでしょう。

ここにアンケートを組み合わせれば、ユーザーの属性や興味に基づいたパーソナライズされた配信が可能になり、より高い効果が見込めます。

LINEにおけるプレゼント企画の作り方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

LINE公式アカウントのプレゼント企画どう作る？再現性あり！収益化する5つのポイント

サービスを利用した方の感想や効果

サービスを利用した方の感想や効果も、ふんだんに盛り込みましょう。

ユーザーの体験談や成果をシナリオの中で紹介することで、他の見込み客に信頼感を与え、サービスの魅力をより強く伝えられます。これによって、サービスの信頼性が高まり、購入や登録の意欲を後押しする効果が期待できるでしょう。

感想や効果を紹介する際には、画像や動画といった視覚的なコンテンツを交えて配信することも効果的。視覚的な証拠を提示することで、よりリアルで信頼性の高い印象を与えられるでしょう。

サービスの案内と個別相談への誘導

サービスの案内や個別相談への誘導も、Lステップのシナリオ配信で必ず実施してみてください。

シナリオ配信では、友達登録してくれたユーザーに対して「購入」という最終ゴールを決めている場合がほとんどでしょう。

友達登録しても、いつまでもノウハウの一部提供だけでは、ユーザーは「毎回同じ内容だな」と飽きてしまいかねません。

サービス案内や個別相談の誘導までをシナリオに組み込むことで、ユーザーが迷うことなく次のアクションに進めます。

こうした案内は、ユーザーがサービスへの関心が高まった段階で配信するのがベター。これまで配信したノウハウの一部提供や実際の感想があったうえでの案内なので、ここぞ！というタイミングで誘導してみてください。

お申し込みいただけなかった方へのフォロー

お申し込みいただけなかった方へのフォローも非常に重要です。フォローを丁寧に行うことで、将来的な申し込みの可能性を高めるきっかけにもなるからです。

ユーザーが申し込みに至らなかった理由の一つとして「今はタイミングが合わない」というケースがあります。この場合、一定期間後にフォローすることで、ユーザーの状況が変わり、サービスの再検討を促せられるでしょう。

また、ユーザーが即座に申し込みをしなかったからといって、商品に興味がないわけではありません。フォローアップで「あなたのことをまだ気にかけています」といったメッセージを伝えることで、ユーザーとの信頼関係をさらに強化できるはずです。

適切なフォローアップは、こうした見込み客を再度アクティブにするために欠かせない要素なのです。

Lステップシナリオ配信で効果的なマーケティングをしよう

Lステップのシナリオ配信を効果的に活用することで、パーソナライズされたコミュニケーション、タイミングに合わせたフォローアップ、リッチメディアの活用など、さまざまな方法でマーケティングの効果を高められます。

価値あるコンテンツを適切なタイミングで届けて、コンバージョン率の向上を目指していきましょう。

この記事の執筆者：MAYU